蜂寄せ

徳利型のガラス器に3本脚のガラス器。

これは何かというと。。。蜂寄せなのです。

私がフランスに渡った頃に、実際に使用してるのを見たことがあります。

使用方法をご説明申し上げると

まず、底の中央部分が盛り上がり、そのまわりはドーナツ型になっています。

このクボミの部分に砂糖水やジュースなどを入れておくと

その甘い香りに呼び寄せられた蜂達が「なんだ、なんだ」と寄ってきて

口の部分から入り込み、底に張った甘水の中に落ちて溺死するという

世にも恐ろしいハチの拷問器!なのです。

お天気の良い季節には、庭やテラスで食事をする事が多いフランスですが

人が気持ちよく食事をしていると、どこからともなくハチがやってきて

楽しい宴を邪魔します。

その場に子供たちがいようものなら怖さに泣き叫び食事どころではなくなってしまうのです。

そんな時、勇ましい男勢はスクッと立ち上がり、自分の飲んでいたサングリアなどを少し

おすそ分けし、テーブルから離れたところに置いたり

そこらの木に引っかけたりしてハチをそちらに誘導するわけです。

 

しかしこれ、ハチが何匹も手足をばたつかせて溺死していく様を見るのが嫌で

私はどうしても好きになれなかった。。。

有る時、蚤の市でこれを見つけた時も「あぁ…これ…」と忌まわしい夏の思い出がフラッシュバック

したけれど、よくよく見てみると、とっても形は可愛らしいし、ハチの仲間がエンボスされてたりして

なかなかのものなのです。

ハチの処刑台にしておくのはもったいないと、持って帰り

底の空洞からロウソクを立てて、キャンドルホルダーとして使ってみたのです。

ロウソクの灯りがゆらゆらガラスの中で揺れて、とってもファンタジーじゃあ~りませんか。

ナイスツカイミチ~と感動したしたことは言うまでも有りません。

幻想的な雰囲気が味わえる上に、ミツバチハッチ達からも感謝される、

1粒で2度美味しいガラス器です。\5000です。