日本に帰ってきて感動するすることのひとつに「おじぎ」があります。
ある日のこと、お店に向かう途中のコンビニに寄ろうとブレーキを踏んで駐車場に入る準備をした時
コンビニの手前のバス停に立つ3歳くらいの男の子が、私の車に向かって「バイバ~イ」と大きく手を振っていました。
その姿がとても愛らしく私も手を振り返しました。
すると、男の子の後方でまだ小さな赤ちゃんを抱いたお母さんが、私に向かって頭を下げたのです。
「付き合ってくれてありがとう」の意味だと思いますが
にっこり笑ってお辞儀をする姿がとても美しかった。
買い物を済ませお店から出るときに、男の子は同様にまた大きく手を振りました。
バスを待つ間に通り過ぎる車全てにそうしてるのでしょう。
私もまた大きく「バイバ~イ」と言いながら手を振りましたら、お母さんはやっぱり深く頭を下げられました。
なんてしなやかな女性でしょう。
銀行のATMコーナーに行くと3連休後のせいか、長蛇の列が出来ていました。
ため息をつきながら最後に並び、ちょっとイラ。
機械に向かい背中を向ける6人に「早くね、はやく」と氣を送っていると
作業を終えた初老のご婦人が並ぶ私たちに向かって、そっと頭を下げられたのです。
「お先に…」「お待たせしました…」の小さなお辞儀。
私のイラは解消され、なんともほのぼのとした気持ちにさせられました。
そう感じたのは私だけじゃなかったようで、それを見ていた人たちも
お辞儀のリレーをしてその場を離れるようになりました。
長い外国暮らしで、私は頭を下げるという動作を忘れかけていたように思います。
いろいろな場面で、美しく頭を下げて感謝を伝える仕草に毎日のように感動しています。
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